【2026年11月最新】中小企業向けAI脆弱性診断サービスおすすめ11選 料金と対象範囲で比較

取引先からセキュリティ対策の状況を聞かれて答えられない。見積もりを取ったら100万円を超えていて踏み切れない。社内にセキュリティの専門の担当者がいない。

中小企業のWeb担当者や経営者が脆弱性診断を検討する場面は、こうした困り事から始まります。

イケテイの通販サイトでは、システムの弱点を突かれてクレジットカード情報30,712件が漏えいしました (出典)。決済の仕組みを改ざんされ、客が入力した情報が外へ送られる状態が続いていました。弱点を先に見つけて直していれば、防げた被害です。

この記事では、AIを使った脆弱性診断サービス11社の料金・対象・AIの使い方を比較します。手動を含むWeb診断の中央値は50万円ですが、AIを使えば10万円から始められるサービスもあります。社内に専門の担当者がいない中小企業でも選べるように、料金・対象・進め方でまとめました。

会社を比べる前に、自社のWebサイトに今どこから入られるかを知っておくと、どの範囲を頼むかが決めやすくなります。

サービスAIの使い方料金 (税抜)対象
Stock Value複数のAIが攻撃手順を実行20万円からWeb・システム
AeyeScanAI自動巡回・生成AIレポート要問い合わせWeb・API・Android
セキュア・バンク DikeAIが50回攻撃を繰り返す50万円からWeb・公開サーバー
シンクトラストAI+手動の組み合わせ13.6万円からWeb
レイ・イージスAI探査+手動28万円からWeb・モバイル・IoT
シースリーレーヴAIクイックスキャン10万円からWeb
Aikido SecurityAI SAST・自律型PT$300/月からコード・Web・API
ImmuniWebDeep Learning検出2,490 EUR/年からWeb・API・モバイル
IntruderGregAI分析5対象まで無料Web・API・クラウド
XBOW完全自律AIが攻撃を実行$25,000/年からWeb
GMOイエラエツール+手動公式に記載なしWeb・モバイル

1企業1回の無料テスト

AI攻撃テストを無料で受ける

中小企業に向くAI脆弱性診断サービス

1Stock Value

料金
20万円から
対象
Webサイト・システム
進め方
AIが攻撃者と同じ手順で試す
結果
入口・届いた情報・直す順番の報告書

公式サイト:stockvalue.co.jp

弱点の一覧で終わらず、入口から届く情報まで実際に侵入して取れた情報を報告するサービスです。直した後に同じ侵入が再現しないかの確認もあり、人が順番に試すテストや弱点を並べる診断ツールとは結果の中身が違います。

強みは3つあります。1つ目は、攻撃のために作られた最新のAIモデルを使い、役割を分けた複数のAIが同時にいくつもの侵入経路を試す点です。人が1本ずつ試すテストでは確かめきれない組み合わせまで調べられます。

2つ目は、どの入口から入り、どの操作で権限を広げ、どの情報まで届いたかを報告する点です。同じことを起こす手順も残るため、報告書を開発会社へそのまま渡して修正を依頼できます。

3つ目は、直した後に同じ侵入が再現しないかをもう一度確かめる再確認がある点です。料金は20万円からで、手動を含むWeb診断の中央値50万円 (15社の調査) の4割にあたります。1企業1回の無料テストもあります。

取引先に攻撃テストの結果を出したい会社、専任の担当者がいない会社、見積もりが高く踏み切れない会社に向いています。まず無料のテストで、自社のWebサイトにどこから入れるかを確かめられます。

1企業1回の無料テスト

AI攻撃テストを無料で受ける

2AeyeScan

料金
要問い合わせ (14日間の無料体験あり)
対象
Webアプリ・API・Androidアプリ
進め方
AIが画面を自動巡回しフォーム入力を自動認識
結果
PDF・Excel・CSVレポートとダッシュボード

公式サイト:www.aeyescan.jp

AeyeScanは、AIがWebアプリの画面を自動で巡回し、フォームの入力欄を自動で認識して診断するツールです。画面の遷移図も自動で作成されるため、どの画面にどんな弱点があるかを一覧できます。

生成AI機能を使うと、日本語で指示を出すだけで高度な診断を実行できます。レポートもAIが自動で生成してくれるため、診断結果のとりまとめに時間をかけずに済みます。

14日間の無料体験があり、社内で試してから導入を判断できます。自社にセキュリティ担当者がいて、ツールを使いこなせる環境が整っている会社に向いています。

3セキュア・バンク Dike

料金
50万円から (1回・1ドメイン)
対象
Webアプリ・公開サーバー
進め方
AIが仮説・検証・次の一手を50回繰り返す
結果
経営者向けと技術者向けの2種類のレポート

公式サイト:securebank.co.jp/security/dike

セキュア・バンクのDikeは、AIが攻撃者になりきり、仮説を立てて検証し、次の攻撃を決める流れを50回繰り返すAIペネトレーションテストです。見つけた弱点だけでなく、弱点をつないだ攻撃の経路を図で表示してくれます。

料金はスポット1回50万円からです。年間契約は4回96万円から、毎月の定期検査を含む12回240万円からの定額プランもあります。

経営者向けと技術者向けの2種類のレポートが出ます。社長や取締役への説明が必要な場合に、技術の知識がなくてもリスクの大きさを理解できるレポートが手に入ります。

4シンクトラスト

料金
13.6万円から (税込15万円・3日)
対象
Webサイト・Webアプリ
進め方
AIで調査を自動化し人手は判断に集中
結果
危険度順・対策方法付きの報告書PDF

公式サイト:thinktrust.co.jp/security

シンクトラストは、AIで調査を自動化し、人手は判断に集中するハイブリッド型の診断サービスです。バグバウンティの手法とAIを組み合わせた独自の進め方を採用しています。

料金はライト15万円 (税込・3日) からで、税抜換算では13.6万円です。手動を含むWeb診断の中で最も安い価格帯にあたります。スタンダードは30万円 (税込・6日)、レッドチーム・ライトは50万円 (税込・10日) からです。

報告書は危険度順に並び、対策方法が付いています。紙の報告書を郵送で受け取ることもできるため、社内で紙の書類を回す運用にも対応できます。

5レイ・イージス

料金
28万円から (クイック・ツール診断)
対象
Web・モバイル・IoT
進め方
独自AI探査ツール+ホワイトハッカー手動
結果
対策方法付き報告書と報告会

公式サイト:www.rayaegis.co.jp

レイ・イージスは、独自のAI脆弱性探査ツールとホワイトハッカーの手動診断を組み合わせたサービスです。疑似攻撃文や亜種攻撃の自動生成にAIを活用しています。

クイック・ツール診断は1ドメイン28万円からです。AIリモート診断は1ドメイン98万円で、3か月以内の再診断が含まれます。ペネトレーションテストは小規模148万円から大規模188万円で、1年間何度でも再診断が無料です。

対象範囲が広く、Web、モバイル、IoT機器にまで対応しています。報告会が付くため、報告書を受け取った後の疑問をその場で解消できます。

6シースリーレーヴ

料金
10万円から (クイックスキャン1URL)
対象
Webアプリ
進め方
AIによるクイックスキャンまたはツール+手動
結果
報告書

公式サイト:www.penetration.c3reve.co.jp/price

シースリーレーヴは、AIによるクイックスキャンを10万円から提供しています。1つのURLを24時間以内にAIが自動で診断するため、結果がすぐに必要な場面で使えます。

手動を含む診断は80万円からです。ペネトレーションテストは100万円からで、最短7営業日で結果が出ます。

まずクイックスキャンで全体を把握してから、手動診断の範囲を決めるという段階的な使い方ができます。10万円で始められるため、脆弱性診断を初めて依頼する会社が試しやすいサービスです。

英語のAI脆弱性診断ツールと大手の診断会社

7Aikido Security

料金
$300/月から (Basic)
対象
コード・コンテナ・クラウド・Web・API
進め方
AI SASTで誤検知を自動排除し自律型PTで攻撃経路を検証
結果
ダッシュボード・SOC2対応レポート

公式サイト:www.aikido.dev/pricing

Aikido Securityは、AIを使ったコード解析と自律型のペネトレーションテストを提供するプラットフォームです。AIがコードの誤検知を自動で排除し、数百のAIエージェントが攻撃経路を検証してくれます。

料金はBasicプラン$300/月からです。Developer向けの無料プランもあるため、まず試してから有料プランへ移行できます。自律型ペネトレーションテストは1回$4,000からで、Webアプリだけでなくコードやクラウド環境もまとめて診断できます。

対象範囲が広く、コード・コンテナ・クラウド・Web・APIのすべてを1つのプラットフォームで管理できます。SOC2やISO27001に対応したレポートも出力できるため、監査対応にも使えます。

8ImmuniWeb

料金
2,490 EUR/年から (Neuron Web)
対象
Web・API・モバイル・ネットワーク
進め方
Deep Learningエンジンで検出しAI+人手で診断
結果
ダッシュボード・監査対応レポート・PT証明書

公式サイト:www.immuniweb.com/buy-online

ImmuniWebは、Deep Learningエンジンで脆弱性を検出するスイスのセキュリティ会社です。誤検知ゼロを契約 (SLA) で保証している点が特徴的です。

自動スキャンのNeuron Webは年額2,490 EURからです。手動のペネトレーションテストはExpress Pro 995 EURから、最上位のUltimate 14,995 EURまで4段階から選べます。

100日間の無制限再テストが付くため、修正するたびに再検査を依頼できます。ペネトレーションテスト証明書も発行されるため、取引先や監査への提出資料として利用できます。

9Intruder

料金
5対象まで無料 (Free)
対象
外部インフラ・Web・API・クラウド
進め方
GregAIが脆弱性の調査・優先順位付け・偽陽性検証を実行
結果
ダッシュボード・SOC2対応レポート

公式サイト:www.intruder.io/pricing

Intruderは、GregAIというAIセキュリティアナリストが脆弱性の調査と優先順位付けを行うサービスです。偽陽性の検証やレポートの生成もAIがチャット形式で実行してくれます。

5対象までは無料で使えます。有料プランは対象数に応じた見積もりで、ペネトレーションテストは1回$3,500から依頼できます。

まず無料プランで自社の外部インフラを確認してから、必要に応じて有料プランへ移行する進め方が可能です。英語のサービスですが、GregAIが検出結果の意味を説明してくれるため、英語の技術文書を読み慣れていない担当者でも結果を理解しやすくなっています。

10XBOW

料金
$25,000/年から (AWS Marketplace)
対象
Webアプリ
進め方
完全自律AIが攻撃の計画・実行・検証を人の介入なしで実施
結果
検証済み脆弱性 (PoC付き)・修正ガイダンス

公式サイト:xbow.com/pricing

XBOWは、完全自律型のAIが攻撃の計画から実行、検証までを人の介入なしで行うサービスです。HackerOneの地域別ランキングで1位を取り、約1,060件の脆弱性を報告した実績があります。

料金はAWS Marketplaceで500クレジット$25,000/12か月からです。中小企業の予算では高額にあたりますが、見つけた脆弱性にはPoC (再現手順) が付くため、開発会社への修正依頼にそのまま使えます。

ソースコードとの連携にも対応しており、コードのどの部分が弱点の原因になっているかまで追跡できます。自社に開発チームがある会社に向いています。

11GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

料金
公式に記載なし
対象
Web・モバイル・IoT・クラウド
進め方
ツール+手動のハイブリッド
結果
報告書

公式サイト:gmo-cybersecurity.com

GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、ツールと手動を組み合わせた脆弱性診断とペネトレーションテストを提供する大手です。Webアプリ、モバイル、IoT、クラウドに対応しており、対象範囲は広くなっています。

料金は公式サイトに記載がなく、見積もりが必要です。フォーカス診断は最短5営業日で結果が出ます。

同じグループのGMOインターネットでセキュリティの問題があったため、評価を低くしています。知名度の高さで選ばれやすい会社ですが、依頼前にグループ全体のセキュリティ体制を確認することをおすすめします。

以上がAIを使った脆弱性診断サービス11社の比較です。自社のWebサイトの弱点を無料で確かめられるサービスもあるため、まずは試してみてください。

1企業1回の無料テスト

AI攻撃テストを無料で受ける

AI脆弱性診断の種類

事務所でノートパソコンを確かめる社員

AI脆弱性診断は大きく3つの方法に分かれます。ツール診断、AI自動診断、AI攻撃テストの3種類で、それぞれ調べる範囲と得られる結果が異なります。

種類調べる範囲結果料金の目安
ツール診断定番の弱点弱点の一覧5万〜30万円
AI自動診断ログイン後の画面を含む弱点の一覧と画面遷移図10万〜50万円
AI攻撃テスト侵入の実行まで侵入経路と取れた情報20万〜50万円

ツール診断

ツール診断は、決められた項目をソフトウェアが自動で検査する方法です。OWASP ZAPやNessusといった既存ツールが、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど定番の弱点を短時間で見つけます。

料金は5万円から30万円が多く、中小企業が最初に試す方法として手軽です。ログインの後ろの画面や業務の流れに沿った操作を検査できない場合がある点には注意してください。

AI自動診断

AI自動診断は、AIが画面の構造を理解し、フォームの入力や画面の遷移を自動で判断しながら検査する方法です。AeyeScanやシースリーレーヴのクイックスキャンがこの方法にあたります。

ツール診断より広い範囲を自動で調べられるのが特徴です。ログイン後の画面や複雑なフォームにも対応できるサービスが増えており、料金は10万円から50万円が中心となっています。

AI攻撃テスト

AI攻撃テストは、AIが攻撃者と同じ手順で侵入を試み、どこから入られどの情報まで届くかを確かめる方法です。Stock Valueやセキュア・バンクのDike、XBOWがこの方法にあたります。

弱点の一覧だけでなく、実際に侵入して取れた情報まで報告してくれます。取引先への説明や開発会社への修正依頼に使える証拠が手に入ります。

報告書の提出を求められている会社に向いた方法です。料金は20万円から50万円が入口になっています。

イケテイの通販サイトでは、システムの弱点を突かれてクレジットカード情報30,712件が漏えいしました。AI攻撃テストで弱点を先に見つけていれば、被害を防げた可能性があります。

中小企業の被害と脆弱性診断の関係

被害の連絡を受ける通販の会社の店主

IPAの調査では、2023年度に中小企業4,191社のうち約2割がサイバー攻撃の被害を受けていました。不正アクセスの手口で最も多いのは「脆弱性」の48.0%です。

被害を受けた会社の約7割は取引先にも影響が出ています。自社のWebサイトの弱点が、取引先の情報漏えいにつながる場合もあります。

警察庁の統計によると、インターネットに公開された機器への不審なアクセスは1日1IPアドレスあたり9,605.7件 (2025年) です。警察庁は「インターネット上に公開された機器やサービスが、常時第三者に探索される前提で運用されている現状」としています。

Webサイトからの情報漏えいの被害額も大きくなっています。JNSAの調査によると、Webサイトから個人情報だけが漏えいした場合の平均被害額は2,955万円、クレジットカード情報も漏えいした場合は3,843万円です。社内の人件費はこの金額に含まれていない場合が多く、実際の負担はさらに大きくなります。

上場企業の個人情報漏えい事故は年180件前後で推移しており、原因の最多は「ウイルス感染・不正アクセス」の64.4%です (出典)。2026年10月時点では100万件以上の漏えいが10件に達し、過去最悪のペースです。

脆弱性診断は、こうした被害を未然に防ぐための手段です。AIを使えば、手動診断より短い期間と低い費用で広い範囲を検査できます。

AI脆弱性診断サービスの選び方

2社の見積書を見比べる手元

調べたい対象がWebアプリかネットワークか

Webアプリの診断と、サーバーやネットワーク機器の診断では、使うサービスが変わります。Webアプリだけなら11社すべてが対応しています。VPN機器やクラウド環境も含めて調べたい場合は、レイ・イージスやAikido Securityのように対象範囲が広いサービスを選んでください。

IPAの調査では、中小企業への不正アクセスの手口で「脆弱性」が48.0%で最多でした。自社のWebサイトが最も狙われやすい入口にあたります。

警察庁の統計でも、2025年のランサムウェア被害92件のうちVPN機器が入口だったのは61件 (66%) です。Webサイトに加えてVPN機器も調べたい場合は、対応できるサービスかどうかを確認してください。

AIが自動でどこまで調べるか

ツール診断は決まった項目を検査するだけです。AI自動診断はログイン後の画面まで自動で調べてくれます。AI攻撃テストは弱点を見つけた後に実際の侵入まで試します。

自社に技術者がいない場合は、結果の判断まで含めてくれるサービスが合っています。Stock Valueは入口から届いた情報までの経路を報告し、セキュア・バンクのDikeは経営者にも分かるレポートを出します。

報告書に何が載るか

取引先にセキュリティ対策の状況を報告する場合は、報告書の中身で選びます。弱点の一覧だけの報告書と、侵入経路や取れた情報まで載る報告書では、取引先への説得力が違います。

ImmuniWebはペネトレーションテスト証明書を発行してくれます。Stock Valueは入口から届いた情報までの経路を報告します。取引先が求める報告書の形を先に確認してからサービスを選んでください。

料金の数え方

サービスによって料金の数え方が異なります。URLの数、画面の数、ドメインの数、IPアドレスの数など単位がばらばらで、同じ金額でも調べられる範囲が大きく違う場合があります。

見積もりを取る前に、自社のWebサイトのURL数と画面数を数えておくと比較しやすくなります。複数のサービスに同じ条件で見積もりを依頼してください。

外から攻撃を続けて試す仕組みが必要な会社には、AIの攻撃テストが向いています。

AI脆弱性診断の費用相場

電卓で見積もりの金額を確かめる手元

ツール診断の費用

ツールだけの診断は5万円から30万円が中心です。54社を調べた2026年11月の調査では、Web診断の最低料金の中央値は30万円でした。最も安いのはセキュリティー診断さんの5万円 (税抜) です。

20万円未満でツール診断を提供している会社は10社あり、さくらインターネットの11万円、deploの15万円、ピーエスシーの20万円などが候補です。

AI自動診断を含めると、シースリーレーヴのクイックスキャンが10万円から、AeyeScanは要問い合わせですが14日間の無料体験があります。

AI+手動診断の費用

手動を含むWeb診断15社の調査では、最低料金の中央値は50万円です。AIを使って手動の工数を減らしているシンクトラストは13.6万円 (税抜換算) からで、中央値の4分の1以下にあたります。

Stock Valueの20万円は、手動を含む診断の中央値50万円の4割です。IPAリスト掲載社で手動を含む診断の最安は、EGセキュアとNHNテコラスの30万円になっています。

20万円未満で手動を含む診断を提供している会社は、シンクトラストとサイバービジネスの2社です。2社ともIPAリストには掲載されていません。

AIペネトレーションテストの費用

ペネトレーションテストの通常価格は、11社の調査で中央値100万円でした。CyberCrewの20万円 (WordPress・CMS対象) が最安で、最も高いのはNRIセキュアの800万円です。

AIペネトレーションテストに限ると、セキュア・バンクのDikeが50万円から、Aikido Securityが$4,000 (約60万円) からとなっています。Stock Valueは20万円からAI攻撃テストを提供しており、AIを使ったペネトレーションテストでは最も安い価格帯です。

大手の料金は高額です。ラックは700万円から、NRIセキュアは800万円からで、中小企業の予算には合いにくくなっています。一方で、20万円から50万円の価格帯にAIを使ったサービスが複数あり、中小企業にも手が届くようになりました。

費用だけでなく、どこまで調べてくれるかを確かめてから依頼してください。自社のWebサイトの弱点を無料で確かめたい方は、AIの攻撃テストから始められます。

1企業1回の無料テスト

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攻撃が速くなっている数字

夜の小さなオフィスビルの通用口

1年に公開される脆弱性の件数

CVE Programの集計によると、年間件数は2024年に40,077件、2025年に48,244件でした。2026年は第3四半期までの累計で72,812件に達しています。

年に1回の診断では、次の診断までに公開される数万件の新しい脆弱性を追うことができません。AIで繰り返し検査する仕組みを入れれば、新しい脆弱性が公開されるたびに自社への影響を確認できます。

CISAのKEVカタログに「実際に悪用されている」として追加された件数は、2023年187件、2024年185件、2025年245件と増え続けています。累計は1,484件に達しました。

公開から悪用までの日数

Mandiantの調査では、2023年に悪用された脆弱性138件のうち、公表から悪用までの平均日数は5日でした。公表後1週間以内に悪用された割合は29%、1か月以内は56%です。

Verizonの2026年版報告によると、脆弱性を完全に直すまでの日数の中央値は43日です。悪用が始まるまで5日、直すのに43日かかるなら、38日間は穴が開いたままになります。

CISAが「実際に悪用されている」と公表した脆弱性のうち、完全に直されたのは26%にとどまっています。直しきれていない脆弱性が多いことが、被害が減らない原因の1つです。

AIが攻撃を自動で進めた事例

Anthropicの報告では、約30の組織を標的にした攻撃作業の80から90%をAIが実行していました。人の判断は1回の攻撃で4から6回程度しか必要としていません。

攻撃する側がAIを使っている以上、守る側もAIで弱点を先に見つける必要があります。AIが弱点を繰り返し探す仕組みを入れれば、年1回の検査で空く期間を埋めることができます。

Verizonの2026年版報告によると、漏えいの最初の入口でソフトの弱点を突く攻撃が31%を占め、盗まれたパスワードを抜いて最多になりました。ランサムウェアが関わった漏えいは全体の48%です。弱点を放置した結果がランサムウェアの被害に直結しています。

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頼む前に決めておくこと

社長と担当者がノートパソコンで相談する様子

調べたい対象と範囲

自社のWebサイトが何個あるか、URLは何本あるか、ログイン機能があるかを整理してください。APIやスマホアプリがある場合は、それも対象に含めるかを決めます。

VPN機器やクラウド環境も含めて調べたい場合は、対応できるサービスが限られます。まずはWebサイトだけを診断し、結果を見てから範囲を広げる進め方もあります。

予算と優先順位

予算が20万円以下の場合は、Stock Valueの無料テストやシンクトラストのライトプラン (税込15万円) が候補です。50万円以上の予算があれば、セキュア・バンクのDikeやレイ・イージスのAIリモート診断も選べます。

取引先から報告書を求められている場合は、納期と報告書の形を先に決めてください。公開前の確認であれば、公開日から逆算して依頼します。

報告書の提出先と形

取引先や監査で報告書を提出する場合は、提出先が求める項目を先に確認してください。弱点の一覧だけでよいのか、侵入経路や取れた情報まで必要かでサービスが変わります。

社長に説明する場合は、経営者向けのレポートが出るサービスを選びます。セキュア・バンクのDikeは経営者向けと技術者向けの2種類、Stock Valueは入口から情報までの経路をまとめた報告書を出してくれます。

見積もり単位と再診断の条件

料金の単位はURL、画面、ドメイン、IPアドレスなど会社ごとに異なります。同じ金額でも範囲が違うため、同じ条件で複数社に見積もりを取ってください。

再診断の条件も確認が必要です。レイ・イージスはペネトレーションテストの再診断が1年間無料で、ImmuniWebは100日間の無制限再テストが付きます。

修正後の確認が必要な場合は、再診断の費用もあわせて比較してください。再診断が有料の会社もあり、たとえば神戸デジタル・ラボは10画面の例で23.1万円です。

よくある質問

AI脆弱性診断と手動の診断は何が違いますか

AI脆弱性診断はAIが自動で広い範囲を検査し、短い時間で結果を出します。手動の診断は人間のセキュリティ技術者が1つずつ確認するため、業務の流れに沿った弱点を見つけやすいですが、時間と費用がかかります。

AIと手動を組み合わせたハイブリッド型が、費用と精度のバランスを取りやすい選び方です。

中小企業でもAI脆弱性診断は必要ですか

IPAの調査では、2023年度に中小企業の約2割がサイバー攻撃の被害を受けています。不正アクセスの手口で最も多いのは「脆弱性」の48.0%です。

警察庁の統計でも、2025年のランサムウェア被害226件のうち143件が中小企業でした。被害を受けた中小企業の5割以上が、復旧に1,000万円以上を費やしています。AI脆弱性診断は10万円から始められるため、中小企業にも導入しやすい方法です。

AI脆弱性診断の費用はいくらですか

ツール診断は5万円から30万円です。AI自動診断は10万円から50万円です。AI攻撃テストは20万円から50万円が入口で、ペネトレーションテストの中央値は100万円にあたります。

Stock Valueは20万円からAI攻撃テストを提供しており、1企業1回の無料テストもあります。

AI脆弱性診断はどのくらいの頻度で受ければよいですか

Mandiantの2023年の調査では、脆弱性が公表されてから悪用されるまで平均5日でした。年に1回の診断では、次の診断までに公開される脆弱性を追うことができません。

Webサイトに変更を加えた時と新しい機能を公開する前には診断を受けてください。それ以外にも、少なくとも四半期に1回の定期診断が望ましいです。

無料で使えるAI脆弱性診断はありますか

Intruderは5対象まで無料で使えます。AeyeScanは14日間の無料体験を提供しており、Stock Valueは1企業1回の無料テストを受け付けています。

無料の範囲は限られますが、自社のWebサイトの全体像を把握する最初の手段としては十分です。結果を見てから有料の診断を検討する進め方をおすすめします。

診断の結果はどう読めばよいですか

診断結果には、見つかった弱点の名前、危険度 (高・中・低)、影響を受ける画面やURLが記載されています。危険度が「高」の弱点から先に直してください。

結果の意味が分からない場合は、報告会やサポートが付くサービスを選びます。Stock Value、セキュア・バンク、レイ・イージスは報告書の説明を受けられます。

まとめ

AI脆弱性診断サービスは、調べたい対象の範囲とAIがどこまで自動で進めるかで選びます。

Webサイトの弱点を手軽に把握したいならAeyeScanやIntruderの無料プランで始められます。取引先に提出する報告書が必要なら、侵入経路まで報告するStock Valueやセキュア・バンクのDikeが向いています。自社で運用できる技術者がいるなら、Aikido SecurityやXBOWも候補です。

まず自社のWebサイトにどんな弱点があるかを、AI攻撃テストの無料テストで確かめてみてください。

Stock Value のAI攻撃テスト

Stock Valueは、攻撃のために作られた最新のAIモデルを使い、Webサイトやシステムを外から攻撃者と同じ手順で試すサービスです。弱点の一覧で終わらず、入口から届く情報まで実際に侵入して取れた情報を報告します。直した後に同じ侵入が再現しないかまで確かめます。

強みは3つあります。1つ目は、役割を分けた複数のAIが同時にいくつもの侵入経路を試す点です。人が1本ずつ順番に試すテストでは確かめきれない組み合わせまで調べられます。

2つ目は、どの入口から入り、どの操作で権限を広げ、どの情報まで届いたかを報告する点です。同じことを起こす手順も残るため、報告書を開発会社へそのまま渡して修正を依頼できます。

3つ目は、直した後に同じ侵入が再現しないかをもう一度確かめる再確認がある点です。報告書で終わるテストとはここが違います。

流れは、申し込み (会社名と対象のドメイン) → ドメインの所有の確認 → 調べる範囲と注意点の合意 → テスト → 報告と再確認です。テスト中にサービスは止まりません。止まらない範囲と方法を合意してから進めます。

料金は20万円からです。1企業1回の無料テストで、自社のWebサイトにどこから入れるかをまず確かめられます。

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